第2話 姫誕生プリンセス・プリンセス第2話 姫誕生 生徒会室に呼ばれた亨、四方谷、実琴。 四方谷や実琴はともかく、亨は初対面なので自己紹介する生徒会長有定。 会長だけではなく、役員全員が美形なので顔で選ばれているのかと四方谷に尋ねる亨。 顔だけで選ぶわけないと言う四方谷と実琴。 亨は姫制度があるくらいなので、そういうこともあるのかと思ったそうです。 笑い始める生徒会役員達。 生徒会を美形だとほめてくれてありがとうと言う有定。 確かに顔で選ぶと言う決まりはないが、会長は顔で選ばれたと自分で言います。 その言葉に驚く亨、四方谷、実琴。 他の役員達はそんなわけないとか、実力は皆知っているとか言っています。 有定は他の皆はたまたま美形だっただけでちゃんとできる人材だと話します。 亨は結構曲者かもと感じています。 話の本題に入る有定は亨に姫の事をどこまで聞いているか尋ねます。 亨は男ばっかりだから、潤いを与えるためにイベントに駆り出されたりだとかだと言います。 有定はその通りだと言っています。 姫とは擬似アイドルだそうです。 姫になるのは基本的に1年で、学業に余裕がある時期であり、身体がまだ出来上がっていなくて衣装が着やすいからだそうです。 1年生の中から美貌と適正を兼ね揃えている者が姫になるのだと有定が説明してくれます。 いくら綺麗でも人から好かれなければならないから適正も必要なそうです。 実琴は性格悪くなれば姫をやらなくて良いのかと尋ねますが、有定は性格は悪くするものではないと言い、姫降板はありえないそうです。 舌打ちをする実琴。 業務内容は大変そうだと感じる亨に、確かに大変だが、見返りがあると有定は姫になった特典の話を始めます。 学校活動予算には姫予算なるものがあるそうで、しかも1番大きく予算が割かれているらしいです。 特典その1は仕事と授業がバッティングした場合は早退、欠席をしても公欠扱いになる。 これは単なる付けあわせのポテトサラダで、メインはこれから。 特典その2は毎月30枚の校内学食の食券の配給。 亨は毎日学食でお昼を食べたらただってこと!?と喜んでいます。 特典その3は筆記用具や体操服、靴や制服に至るまでの必需品はすべて支給品扱いとなる。 すべてただという言葉に心揺り動かされる亨。 釣れてる釣れてると喜んでいる有定。 ダメ押しに特典とは関係ないが、写真部が人気のある生徒の写真販売をしていて、肖像権の使用料として利益の1部を還元することになっているので、ちょとした小遣いが入るらしいです。 姫になればたくさん写真を撮られるので、結構な金額になると聞かされた亨は姫になると言います。 そんな美味しい話だったら、もちろんやるという亨。 ただ働き、厄介仕事だと思っていたと亨は、そういうことは早く言えと四方谷に言います。 ショック受けたせいでぐるぐる回っていて聞く耳持たなかったと四方谷は答えます。 実琴は物にあっさり釣られているんだと怒っています。 男のプライドはないのかと言われる亨ですが、切り詰めた生活を余儀なくされる学生の前にそんなものはないと言います。 無駄毛処理や化粧、ひらひらした衣装を着させられるのだぞと訴える実琴ですが、そんな青臭いことを言ってるから男に襲われるんだと言う四方谷。 実琴は男としてのこだわりを持っていけないのかと言います。 「男らしくって言うんなら引き受けた役割から逃げるっていうのはどうなんだよ!?求められる役目に応えられる力があり、逃げ道もないのなら、そのお遊びに付き合ってあげるくらいの度量の大きさを持つのも男ってもんじゃないの?」 言い返すことの出来ない実琴。 何故嫌がるのか尋ねる亨。 実琴に彼女がいるのを知っている四方谷。 複雑な男心で嫌がっているそうです。 亨は彼女がいるのに女役やらされるのは嫌だろうなと理解しています。 有定はそんな事情だったのかと言い、その彼女に説明をしてあげようと言い出します。 「結構です!!」 話は済んだのかと生徒会室に入ってくる名田庄。 ちょうど良かったと亨から姫になる了承を得たと有定が言うと、興奮して鼻息荒く専門用語で話し始めます。 有定は名田庄にひいちゃってるよと言います。今湧いたイメージをすぐにデッサンにおこすと生徒会室から出て行きました。 亨に名田庄先輩は家庭科部で、姫の衣装担当だと有定が教えます。 少々趣味に走るそうです。 実琴は亨がやる気になったのなら抜けても言いかと言い終わる前に有定に却下されます。 たった1年なんだから辛抱するように言います。 実琴は会長は他人事だからそんなこと言えるんだと言いますが、副会長は他人事ではないから言えるんだと言います。 理由は有定は経験者で元姫だからだそうです。 驚く現在の姫3人組。 だから顔で選ばれたと言っただろうという有定は姫になったから会長になれたと言います。 ちなみに有定が姫の時は和装好きの衣装担当だったので着物だったそうです。 袴姿のハイカラさんは可愛かったとか、十二単も良かったとか、振袖もすてがたいと言って萌えている生徒会役員達。 会長と四方谷が良く似ていると言う亨。 人のあしらえ方とかそっくりだと言います。 しかし、四方谷は底意地の悪そうなことはしないと言います。 とにかく、有定は自身が1年間やり遂げたので後輩を辞退させないと言います。 そして、有定は亨の姫としてのお披露目会の準備をするので忙しくなるよと他役員達に言います。 有定は亨に分からないだろうが頑張るように言い、四方谷にはこのまままとめ役を続けるように言い、実琴に逃げることは出来ないと言いました。 ここで、四方谷のフルネームが四方谷裕史郎だと分かります。 そして、3人それぞれの個性で学校に潤いを与えるように言います。 亨は裕史郎の名前に驚いています。 「裕史郎!!」 廊下を先に歩いている裕史郎の名前を呼ぶ亨。 無視されるので何度も名前を呼ぶ亨。 聞こえないのかよと言う亨に、裕史郎はこんな近くで聞こえないわけないだろうと言い、呼ばれ方に不満があるのを無言でアピールしていたそうです。 亨は裕史郎には薫や雅、遥といったお耽美っぽい名前がついていそうな雰囲気なのに裕史郎という名前なので、意表をついた渋くて格好良い名前だと言っています。 すると、裕史郎は亨のことを「とおちゃん」と呼び始めます。 「とおちゃんって俺は親父か!?」と怒ると、裕史郎は親しみを込めて呼んだと言います。 「裕史郎、裕史郎、裕史郎」 「とおちゃん、とおちゃん、とおちゃん」 お互いを名前で呼び合っています。 そこに呼び方くらいで大人気ないと言いながら実琴が現れます。 亨と裕史郎は「「ミコちゃんに言われたくないね」」と言うと、「何がミコちゃんだ?!そんな魔法少女のような名前で呼ぶな!!」と訴えます。 しかし、2人は同士じゃないか、ミコちゃんと言います。 同士じゃないと言う実琴。 でもミコちゃんはミコちゃんだと言う裕史郎にその呼び方を止めるように言う実琴。 面白くなりそうだと有定は話を聞いています。 亨が姫に選ばれたと、掲示板に告知されています。 お披露目が楽しみだなと言う生徒達。 そこに姫3人組が現れます。 噂をすればと、一斉に亨の顔を見て、お披露目を頑張ってとエールを送る生徒達。 亨は笑顔で「ありがとう。楽しみにしていてください」と愛想を振りまいています。 その対応に驚いている実琴。 家庭科室に入る姫3人組。 衣装合わせに来たのですが、部長の名田庄がいないので待つように言われます。 実琴は亨にFANのあしらえ方がうまくなったのではないかと言います。 すると、亨は姫に決まったらさっきのように声をかけられることが増え、うまく対応しないと遊ばれるだろうと言います。 遊ばれるとは、反応に詰まったりすると可愛いとか、慣れてないとこが初心っぽいとか、抱きつかれたりして大変なことです。 その話を分かるわかると言う実琴はよくやられるそうです。 亨は何とかしようと思ってたら、ちょうど良いお手本がそばにいたそうです。 その人物とは裕史郎で、最初は変なことをやっているなと思っていたが、自衛するには良い方法だと同じ立場になって分かったそうです。 愛想を振りまくことが?と疑問な実琴。 裕史郎は愛想を甘く見るなと、先手を打つ必勝手段だと言います。 笑顔に気迫を込め、それ以上の接近を許さず、そのまま主導権を握り、こちらのペースに持ち込み、隙を見せずに軽くあしらって、その場を立ち去ると、接近してきた者はその場で立ち止まり、近くにいた奴も牽制されるのだそうです。 そんなの効果あるのかとまだ疑っている実琴。 現に被害を受けていないと言う亨と裕史郎。 亨は実琴のように闇雲に反発していたら遊ばれるだけだと言います。 ショックを受ける実琴は俺も愛想を振り向けばと愛想を振りまく練習をします。 練習を始める姫3人組。 実琴のはにかんだ笑顔は駄目だと言う亨と裕史郎。 「はにかんでどうする?皆に遊んでくださいって言ってるようなもんじゃないか」 「声をかけられたらのまれるな、隙を見せるな、余裕をかませ!!」 実琴はそんなのをどうやってと泣いています。 声をかけるのも畏れ多いような女王様になれと実琴は言われます。 余裕と優雅を兼ね揃えた不可侵な微笑みをマスターするように言われます。 家庭科室に入ってきた名田庄に声をかけられたので、気迫を込めて、女王様の微笑と3人は微笑みます。 すると、名田庄はなんて素晴らしいお出迎えと言っています、 白く固まる実琴にやればできるじゃないかと言う亨。 本当にこれで良いのか不安な実琴に、裕史郎は名田庄先輩は近づかなかったじゃんと言います。 それはそうだけど…とまだ不安そうな実琴。 名田庄先輩の力作がお披露目です。 長い説明を聞いていない姫3人組を開放するように言う他の家庭科部員達。 姫3人組は衣装合わせのために服を脱ぎ始めます。 すると、ここで着替えちゃ駄目と目を手で隠しながら言う家庭科部員達。 男同士ではあるが、裏方であっても夢を見ていたいそうです。 仕方なく向こうへ着替えに行く姫3人組。 体育館で指示する有定の隣に坂本がいます。 衣装合わせの済んだ姫3人組の到着です。 坂本に何故ここにいるのか尋ねる亨。 クラス委員は自動的に生徒会執行部員扱いとなると答える坂本。 設営の準備をしていると言う坂本に有定はそれだけではなく、次期生徒会会長候補として采配の振り方を覚えてもらっていると言うので、驚く坂本。 やっぱり…と疑いの目で見る亨にただ隣にいて手順を覚えろと言われただけだと言いながら、有定の顔を見る坂本。 笑顔な有定はあくまでも予定なんだけど考えておいてくれと言っています。 そんなことを企んでいたのかと言う裕史郎。 亨は何気にワンマンだなと言いつつ、坂本に何者なのか尋ねます。 上級生から坂本様と呼ばれたりしているので。 「もしかして学校、牛耳っている?」 否定する坂本はただの1年生だと言います。 入学と入れ違いで卒業していった兄がいて、その兄がものすごく美形で人気があり、「坂本様」と祭り上げられていたそうで、その影響で兄と全く似ていないのに「坂本様」扱いされてしまっているそうです。 しかも上級生が敬語を使っているので、1年生がそれを習い始めてしまったそうです。 坂本は「坂本様」と言い始めたのも有定であったと思い出します。 もう確信犯だと気づいてしまった4人。 寮の部屋で疲れたと言う亨。 裕史郎は髪をタオルで拭きながら、俺と実琴はお披露目2回目なんだからお前はまだマシだと言っています。 付き合わせてしまって悪いと言う亨。 別に良いが、姫を引き受けて本当によかったのかと聞かれる亨。 「逆に助かったぐらいだよ。出来るだけお金がかからないほうが良いから。そうすれば、おじさん達に負担をかけずに済む」 体育館で有定は生徒会議題報告を発表していました。 そして、お待ちかねの追加姫のお披露目パレードが始まります。 ゴンドラに乗って降りてくる東の姫の裕史郎と西の姫の実琴。 そして、大本命として紹介され、ゴンドラに乗って降りてくる亨。 姫達が会場をゴーカートに乗って挨拶に回ります。 実琴に女王様の笑顔だと言う亨と裕史郎。 実琴が笑顔で手を振るので、珍しいのか笑ったと会場が興奮しています。 まがい物と分かっていて何故盛り上がるのか分からない亨。 刺激が少ないからだろと答える裕史郎は共学だったら充実できるんだろうと言います。 中にはちゃっかり彼女を作ってる奴もいるそうです。 ここまで派手とはと驚いている亨。 これでめでたく運命共同体だと言う裕史郎はこれから1年間改めてよろしくなと言います。 こっちこそ慣れなくて迷惑かけるだろうけどよろしくと言う亨に裕史郎は世話がかかるのは実琴だと思うと言います。 何!?と怒る実琴。 その様子を笑顔で見ている坂本に有定は進行をちゃんと覚えておいてねと言います 第2話完 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|